出題される問題の例
「元素王とか言って、しょうもない問題やったら、参加しとうないしやな」
「元素でそんなに問題数作れますの?」
そんな疑問が湧きますよね。
私も、参加を検討する立場なら、湧きます。
目下ガツガツと作問中ですが、一部をご紹介しましょう。
まず、問題や解答は被ります。
でなきゃ、せいぜい200問ぐらいしか作れません。
例えば次のような出題があります。
どれもこれも亜鉛が関与する問題です。
1と2のように解答が同じになることもあります。
【出題例1】
人体には約330ppm含まれる、鉄に次に多く含まれる必須微量元素であり、欠乏すると味覚障害が起こるものは何でしょう? (答:亜鉛)
【出題例2】
ジュラルミンや超ジュラルミンには含まれず、超々ジュラルミンに含まれる、原子番号30番の金属元素は何でしょう? (答:亜鉛)
【出題例3】
正極に銅板、負極に亜鉛板、電解液に希硫酸を用いる電池を、考案したイタリアの物理学者の名前を使って何電池というでしょう? (答:ボルタ電池)
また、答が必ず元素になるわけでもありません。
元素について知識を仕入れていれば目にするだろう、といったことは出します。
例えば次のような出題があります。
4に至っては問題文中にすら元素名が登場してきていません。
【出題例4】
金属原子どうしの金属結合を仲立ちする役割を果たす、そのポテンシャルが0である電子を何電子というでしょう? (答:自由電子)
【出題例5】
陽極と陰極のうち、水を電気分解したときに水素が発生するのはどちらの電極でしょう? (答:陰極)
元素が絡んでいるけれど、ジャンル分けすると自然科学ではなさそう。
そんな問題もご用意しています。
例えば次のような出題があります。
これは、歴史ですね。
【出題例6】
デンマークの考古学者トムセンが提唱した三時代区分法で、石器時代の次に訪れるのは青銅器時代ですが、青銅器時代の次の訪れるのは何時代でしょう? (答:鉄器時代)
何となく雰囲気を察していただければ幸いです。
「元素王」はガッツリ対策してくることができる大会だと思います。
1か月程しっかり勉強すれば、化学クラスタや理系でなくても上位進出可能です。
「そんなに元素に興味なかったけどな」って人に元素に触れてもらって、
その面白さ・奥深さを少しでも知ってもらえれば、と思います。